11年目を迎えたNatural High!2016とは?
エコ、音楽フェス、アウトドア。
今となってはいつでもどこでも見られるほど当たり前のことだが、これらのトレンドを0から創ってきた。それがNarural High!だ。
2016年、5月21日〜22日、山梨県の道志村にて行われたナチュラルハイは今年で11年目を迎えた。
エコもフェスも当たり前となった今だからこそ、この先のフェスのあり方が問われる。今年の裏アジェンダは「作戦会議」でもあった。
Narural High!はフェスの中でも異色な存在と言える。音楽がある、でもそれが中心であるとも言えない。
ゴムパチンコ、竹の巨大ブランコ、SUP(スタンドアップパドル)など子供たちが思いっきり楽しめる場もあり、オーガニックなフードやアクセサリーなどのショップも多数あり、ヨガ、キャンドルなど各所でワークショップが行われ、オルタナティブ系の人たちからキャンプ好きの人たち、家族、様々な人たちがとても和やかに、そして何より自由に謳歌して過ごしている。
このフェスには、中心がないのだ。
森の中に溶け込むNatural High!は、中心がない多様性を象徴する森そのものであり、それが商業的な匂いのしない異色なフェスたる所以だ。
夜も更けたころ、焚き火の前に集まったみんなにオーガナイザー自らが腹を割って呼びかける。
「これからのNatural High!、どうしようか?」
こんなフェスが他にあるだろうか?オーガナイザーもお客もない。単なる音楽フェスでもない。Natural High!は、常に悩みながら現場に甘んじず、新しい時代を切り開いてきたのだ。
「新しいギャザリング」へ
11年目からの「新しいギャザリング」へ。そんなお題をもらってREVorgにてプロデュースさせていただいたのがメインステージ横のサブステージ「Caravan Stage」。
メキシコで馬と旅する移動型コミュニティー「ホースキャラバン」から生まれ、究極のノマド生活のために改良され続けてきた機能性・携帯性を兼ね備えたラグジュラリー&ボヘミアンなポータブルグランピングあり、本物の馬も
キャラバンステージ・タイムテーブル
現代版の「儀式」を彷彿させる、焚き火を囲んた、トークセッション。音楽、サウンドファシリテーション、VJ。新しい時代について膝を突き合わせて語りやう密会スタイル。トークタイトルは「今、世界で起きているヤバいトリップの話をしよう。」
グラウンディング・ビンヤサヨーガ (MASA)
キャンドルワークショップ (Peace Candle)
近藤ヒデノリ x 山下悠一
(クリエイティブディレクター x 「僕がアクセンチュアを辞めた理由」)
あーすじぷし〜Naho x 河村和紀
(あーすじぷし〜 x 映像作家)
リズミックブリージング・ジャンベワークショップ (ダニーロ強)
工藤真工 x 久志尚太郎
(三角エコビレッジサイハテ x TABI LABO 代表)
テンダー x 佐々木俊尚
(ヨホホ研究所 x 作家・ジャーナリスト)
鯉谷ヨシヒロ x 谷崎テトラ
(かくめい発起人 x 放送作家)
森のヨガ (MAYU)
(aosola/ 青空空間)
宮川竜一 x 河村和紀
(ダンシングアクロスザアマゾン x 映像作家)
197 kitchen
急遽メインステージにて演奏することとなった、異次元奏者、波動アーティストのAki-Raによる圧巻のパフォーマンス。
心地よい森の中で行われたMayu(aosola / 青空空間 鎌倉)による森のヨガ。
森の中でジャンベのリズムにのって呼吸&瞑想するリズミックブリージング(ダニーロ強)、キャンドル(Peace Candle)ワークショップ、馬に乗って森を歩くホースライディング(umapaka)。
非日常でありながら日常であること
ネットからもSNSからもたくさんの情報が手に入るようになったが、人生をワクワクさせる「豊かな情報」は逆に手に入りにくくなっているようにも思える。そのとき、その場所で、その人たちと過ごすことでしか起き得ない人生を変えるくらいの「体験」という情報は、決してネットからは得られない。
Natural High!は、一回りして、また新たな時代をつくるための「新しいメディア」として再始動した。